時にして昔。 まだ魔法使いが万能ではなかった頃…… とある場所に大陸が三つあった。 大陸の名はそれぞれ空泝(クウス)・海流(カイル)・陸杜(ロクト)と呼ばれている。 東に位置する空泝は左を向く横から見た鳥の形をした島。 人が多く住み、三大陸のうち一番近代化した島。 西に位置する海流は右を向く横から見たイルカの形をした島。 精霊や半獣族、人間とは少し異なる者達の住む、自然の多き島。 南に位置する陸杜は北に腹、東に頭を向ける長耳の獣の形をした島。 唯一の砂漠や農村の多き、穏やかな島。 そして、その三大陸に残るのが、天の大陸 天證(テンショウ)にまつわる伝説。 それは遙か昔、三大陸の中央 上空に位置する丸い島。 神や上級精霊の住まう国だったという。 ところが、ある日まばゆい光と共に天證は姿を消した。 そして、大陸のそれぞれに星が落ちたという。 空泝には空の化身 風と闇を司る鳥に似た姿をしたクスト。 海流には海の化身 水と光を司るイルカに似た姿をしたカシナ。 陸杜には大地の化身 地と炎を司る狼に似た姿をしたログノ。 それぞれが後に、その大陸の守り神と語られていった。 しかし、神が本来の姿を人に姿を見せることはなかった。 天證の伝説は今も人々の中に生き続け、いつか神が姿を現すと信じられているのである。 top next |
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