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Web拍手 灸編



今回のお礼は、もし、主人公達がポケモン使いだったら…です。
苦手な方はスルーしてくださいませ。(苦笑)
細かい設定(?)は最後に置きます。
では、どうぞ。




 カントーだったかジョウトだったか。

 とりあえず、ホウエン地方ではないどこかの遺跡。

 どこかと言ってしまうのは、あまり有名な場所ではないからである。

 手には懐中電灯。傍らにはゲンガー。もう片方にはエーフィ。

 遺跡探索の準備完了である。

「さって、ここには何がいるかな?」

 この前は、古代文明の一端を見ることができた。

 今度はどんなことがあるのだろう? と、胸に期待をふくらませて、乗り込んだ。



 劣化の仕方からして、相当古いらしい。

 入口には柱のようなものが転がっていたので、何かの建物だったことは確かである。

 ……のだが、早々に行き止まりになってしまった。

「隠し扉か、埋まったか……ゲンガー。向こうの様子を見てきてくれ」

 ポケモンとは言え、幽霊に近いゲンガーなら壁や物を通ることも可能である。

 普段は驚かすことにしか使わないのだが、こういう時は役に立つのだ。

 しばらくして、戻ってきたゲンガーは壁の隅を指し示した。

 周りの土壁と一緒になってしまい、気づきにくい仕掛けを見つけたようである。

 少年がそこを押すと、壁はゆっくりと動き始めた。

「……相当厳重だな。エーフィ、トラップに気を付けろ、ゲンガー周囲の壁も一応探ってくれ」

 コクリと頷きあう2匹のポケモンを確認すると、少年は奥に灯りを向けた。

 照らされた場所は、先程のただ固められた土ではなく、煉瓦のようなものが敷き詰められている。

 どうやらこの先は、あまり劣化していなさそうだ。今のところ。

 裏があまり固くない靴なので、足音は響かない。

 エーフィは元々静かに歩く方だし、ゲンガーの足音など聞いたことがない。

 だが、この何とも言えぬ静寂こそが、遺跡探検の醍醐味だと、少年は思っていた。



 ザワリと、エーフィーの全身の毛が逆立ったのはすぐのことだった。

"フィィッ!"

 わざわざ警告の鳴き声で知らせてくれたにもかかわらず、足で何かを踏んだ。

 周囲の煉瓦の壁に、亀裂が生じる。

「エーフィ? って、おわぁっ!」

 地面が、その場から消えた。

 エーフィは後ろにいたのだから無事のハズ。

 ゲンガーは元より歩いていないのだから、大丈夫だろう。

 と、なると……やることは一つだ。

 懐中電灯をしっかりと右手で握りしめ、左手を腰の辺りに動かすと、一つのモンスターボールを外し、上空に放つ。

 白煙と共に、姿を現したのは翼の形が少し特徴的な、エスパーポケモン。

「ネイティオ、エーフィ、念力!」

 エーフィだけではキツイだろうと考慮し、上空からの援護のために、ネイティオを呼びだしたのである。

 不可視の力によって、すぐに少年の落下は止まった。

 すぐに引き上げてもらうと、自然に苦笑いがこぼれる。

「ゴメンゴメン、次は気を付ける」

 その言葉は何度目だったか。

 まったく、仕方ないご主人だなぁと、言いたげに3匹のポケモンはそれぞれ鳴いたのだった。



 彼らの遺跡探検は、まだまだこれからである。
 




少年の設定
テーマは不思議妖怪系?幽霊だとかそう言うの。

パーティ
エーフィ・アブソル・ゲンガー・ムウマ・ネイティオ・アンノーン(!)


シオンタウン出身。
遺跡巡りとか、幽霊系ポケモンの噂を尋ねて旅をしている。
エスパーというかゴーストというか悪というか、その辺のポケモンに懐かれます。
エーフィとアブソルとゲンガーの三強を中心に、意外と多彩な技を繰り出します。
ネイティオで空を飛び、アブソルに乗って大地を駆けます。
海だけは船を利用。波乗り要員を探しているとかいないとか。
多分、一番キャラをつかみきれなかったのがこの子。(苦笑)


不思議な物を尋ねて、三千里。今日も我が道を行く。

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