webclap ネタ1へ 終わりネタトップに戻る。 webclap2 ティナ編



Web拍手 サイナ編



今回のお礼は、もし、主人公達がポケモン使いだったら…です。
苦手な方はスルーしてくださいませ。(苦笑)
細かい設定(?)は最後に置きます。
では、どうぞ。




 その日はただなんとなく、海を見上げていた。

 ……。

 …………。

 ………………の、だが。

「ゲホッ、ゲホゲホッ。――うわ〜しょっぱい」

 ただ見上げていた青い空が一転し、蒼い海が見えた。

 正しく言えば……海に落っこちた。

 洋服の一端をくわえて持ち上げてくれた、長いヘビのようなポケモンが、心配そうに見つめてくる。

 サイナは苦笑うと、再びその背に降ろしてもらった。

「ゴメン、ゴメン。龍星(りゅうせい)、ありがとう」

 首の辺りをなでてやると、安堵したように龍星――ミロカロスは目を細めた。

 落ちないだろうと、たかをくくっていた結果がこれだ。

 やはり、海での昼寝はラプラス辺りじゃなきゃダメだな、と思う。

 波乗りができるとはいえ、ミロカロスの背では居眠りは難しい。

 塩水でべたべたする洋服は、どうにも着心地が悪い。

 とりあえず、荷物を預けたままのポケモンセンターに戻ることに決めた。



「あら、まぁまぁ」

 案の定というか、何というか。ポケモンセンターへずぶ濡れのまま戻ると、ジョーイさんが苦笑いで迎えてくれた。

 ここではどうやら日常の風景らしく、あまり驚かれはしなかった。

「すみません。ちょっとうっかりしちゃって」

 陸に上がってから、脱げる上着は脱いで絞ってきた。

 しかし、靴とズボンは濡れたまま。

 水でできた足跡が後ろからついてきていた。

 幸い、モンスターボールは大丈夫だった。流石、高性能。

 なので、ミロカロスの龍星は今はその中に入っている。

 時々、大丈夫か? と言いたげに、モンスターボールを揺らしていた。



「まぁ……自業自得って所かな」

 シャワーを借りて、すべて洗い流すと一枚の羽根がポケットから滑り落ちてきた。

 普通の鳥の羽根とは違う、虹色の羽根。

 いつだったか、夕焼け空を飛び去るポケモンが落としていった物である。

「いけない、いけない。一緒に洗濯するとこだった」

 ポケモン図鑑なんて便利な物を持っているわけもなく、近くの街に立ち寄って資料を調べた所、どうやら伝説のポケモンの羽根らしい。

 虹色の羽根を持っているのだから、ただのポケモンとは思っていなかったが。

 それもあって、サイナは現在そのポケモンを探し歩いている。

 元々目的なんてない旅だ。たまにはいいかもしれない。


「――ハックシュン」


 ……とりあえず、海で昼寝はもうやめておくかと思った、サイナであった。




サイナの設定
テーマは意外とバランス、さり気なく強い。

パーティ
ハクリューの白理(はくり)・ライチュウの黄雷(おうらい)・ブースターの赤華(せきか)
フシギバナの緑支(りょくし)・ミロカロスの龍星(りゅうせい)・イノムーの駆洛(くらく)


定住せずに、ふらふらと色々な街を渡り歩く。
いつのまにやら住んでいた街が分からなくなったとかないとか。
実は召喚獣と少しばかり見た目を似せた物を選択。
あだ名を付けるのはサイナならやりそう、ということで。
一番強いのはハクリュー。ほかは同じくらい。
サイナらしいのは、意外に手塩をかけて育てているところ。
ハクリューで空を飛び、ミロカロスで海を行きます。
ホウオウの羽根を出したのは、そうでもしない限り旅をしていないんじゃないかと思ったから。


ポケモン達とのんびり過ごすってのも、いいんじゃないかな?

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